2021/7/11
描き進めていた50号、8号、4号の3枚が6月にできあがったので、ここのところはエスキースをしたり、クロッキーをしたりと、少し別の作業をしていた。
新しい作品を描くために過去の100号を1枚剥がして張り替えることに。
剥がした作品は2年くらい前のもので、自分でもかなり久しぶりに見たのだが、今見ると驚くほど出来が悪かった。
どのくらいかというと、コントラストがなく、構図も悪く、書き込みも甘く、とにかくよくこれでOKを出したものだと笑えてくるくらい。
バラバラに切って絵の具拭きにでもしようかと思ったが、せっかく大きなサイズなので、新しいキャンバスを張るための下敷きとして床に敷くことにした。
ちなみに、繰り返し使えるよう丸めてしまってある。
そんなわけで昨日から100号に取り掛かった。
描き出しとしては大分スムーズ。
不透明水彩でのシミュレートが効いているのかもしれない。
とりあえず9月くらいには完成の目途を立てられるよう頑張りたい。
梅雨が本格化して雨の日が続いているけれど、この時期のたまの晴れ間はとても良い。
気温も湿度もかなり上がってきているので、地面に日差しが届いて上昇気流ができれば大気がどんどん不安定になっていく。
そういう日の雲は大きく、とても豊かな表情を持っていることが多い。
そして夕立が来た後は、斜陽が作り出す鮮やかなコントラストの中にちぎれた雲が浮かび上がる。
そんな画にはいつも目を奪われてしまう。
もちろん、大気が不安定になれば、それだけ災害の危険性も高まるわけで、喜んでばかりもいられない話ではある。
それを踏まえたうえで、あえて言葉にしておきたくなるくらい、今日の雲の表情は素晴らしかった。
改めて、日々目に飛び込んでくる画のひとつひとつを大切にしたいと思う。