サイン用000号筆の威力

制作記録

2020/8/1 Sat.


久しぶりに気持ちよく晴れた。

今までも聞こえていたはずなのに、セミの声が妙に新鮮に感じられる。

地面に落ちるくっきりとした自身の影を見るのも、何だか久しぶり。

8月に入り、ようやく少し夏らしくなってきたようだ。

天気は良いけれど、室内で制作。

日中はアトリエの100号を進める。

少しずつディテールを入れているが、タッチが細かくなる分ペースは遅くなっていく。

大きい作品は、何度描いてもうまくいった気がしない。

作業のペースもつかみにくいし、単純に面積が大きい分、どこまでの処理で作品をまとめるのかが、いつも手さぐりになってしまう。

それでも、何度も描き直していた以前と比べれば、何とか前に進んでいるように感じられる程度には慣れてきた。

帰宅後、夜は小品の制作を進める。

サムホールサイズのため、ディテールに手を入れる段階になってくると、どうしても細い筆に頼らざるを得なくなってくる。

そこで購入したのが、サイン用の000号。

こいつはすごい。

とにかく、毛先が筆圧に負けない、毛先の形が維持されているという点で、とてもしっくりくる筆だった。

過去に使った0号や00号は、毛先のそろい方にムラがあって、いまいち先が尖らないことが多かったのだが、この000号は細いながらもきちんと毛量、密度があり、コシもしっかりしているので、細かい作業がストレスなく行える。

こちらは水彩用0号の小さい筆。

大分傷んできているので、このように筆先を平らにならして、そのエッジを使って描くようにしている。

そもそも水彩用なので、強度としては適してないのだが、細部の処理にはこの短い軸の取り回しの良さは大きなメリットだった。

油彩用の筆は軸が長いので、今までも使っていて邪魔になるようであれば、切ってしまっていたし、今回の000号も気になるなら切ることになるだろう。

写真は使った筆の比較。

上から水彩0号ラウンド、油彩サイン用000号ラウンド、油彩0号フィルバート。

0号の水彩筆もかなり傷んできているので、今後の主力はこの000号に乗り換えていこうと思う。

使った絵の具は、グレイオブグレイ、ランプブラック、バーミリオンヒュー、シナバーグリーンライト、インディアンレッド。

いつも混色が多いので、およそ使う色は決まっているけれど、特にバーミリオンとシナバーグリーンは最近のお気に入り。

進捗は大体7割ほど。

できれば来週中には完成させたいところ。

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